うつ病☝️
※記録として残しておこう。
「助けて・・・」
やっといえた。
たった4文字の言葉なのに、
言いたい勇気も出たのに、なんでこんなにノドに詰まって出てこないんだろう。
とても不思議だった。
私は、妻の”ボク”28歳。
共働きの私たちは、晩ご飯をすませ、団欒していた。
ふと、私の頭の中に”疲れた” ”助けて欲しい”という言葉が浮かんだ。
”あぁ、もう限界がきた”と感じた。
夫は、私の言葉を聞いてどう思っただろうか。
夫も同じく28歳。
私は、自分の抱えている”助けて”を全て話した。
言葉に出した瞬間、様々な感情が溢れ出し、崩れていく。涙が止まらなかった。
私は、仕事でストレスを感じていて、最近体調も良好ではなかった。
でも、周りにSOSを出せなかった。
夫に初めてSOSを出せた。
夫は「一日休んで、様子見よう。もし、体調が戻らなければ、病院へ行こう」そういった。
体調は回復しなかったため、心療内科を受診した。
診断は「うつ状態」
診断書にはそう記載された。
2ヶ月休職することになった。
「うつ状態」の文字を見たとき、やっと、”自分で自分を痛めつけていた”と理解した。
診断結果を自社の上司へ報告した。
「それは、アカンな・・・」と言われた。
電話で会話をして、状態を話した。
声が震えた。
あんなにさらさらと言葉が出てくるお喋り好きな私だったのに、話出す度に「えっ・・・・と」となる。
いつものようなスピードで話せない。
いろんなショックがあった。
上司は「いいよ。ゆっくりで」と言ってまってくれた。
主な原因は何か?と考えた時、今の仕事の業務内容しか思い当たらなかった。
「この前の面談では、業務負担は高くないって言ってたけど?」と上司。
私は、「業務負荷は高くはなかったですが、責任が重いです。」と伝えた。
私は、自動車系の派遣会社の正社員で、
他の自動車のメーカーへ派遣され、プロジェクトマネジメント業務をしていた。
その業務メンバーが、派遣先会社の正社員であり、私の直属の上司だった。
その上司から与えられる業務内容について、私はいつもどこか引っ掛かりを覚えていた。
”これは、派遣社員である私が判断していいことなのか?”のような
仕事の直下ろしが度々された。
上司からの依頼内容は、一度で了解できたことは一回もないほど、説明足らずで、
微笑みながら無理難題を言ってきた。
業務をするにあたって不明点を聞いても「自分はわからない笑」と。
上司は、決して感情的に怒らない人だったことだけが救いだった。
微笑みのお面をつけたロボットのような人だ。
私は入社間もなかったため、”これは、私への教育なのだ”と自分に言い聞かせてやってきた。
それが半年ほどたち、業務内容も理解し始め、私は、最初に感じた引っ掛かりが、
自分の勘違いではなく、”自分の感覚(思考)は正しい”と思うことが増えていった。
社内に10%しか女性社員がいない環境だったが、業務していくうちに相談できる相手には、
個別で上司の事について自分の思いを笑い話として話した。
笑い話として・・・というのは、ミスをしても怒らないで居てくれる上司をかばいたい気持ちがほんの少しあったからだ。
ただ、相談した人たちからは、
「あの人の下でよく頑張っているよねー」
「あの人の言う無理難題を了解するのは、ボクさんくらいだよー」
「それは・・・ボクさんじゃなくて、彼が判断する内容じゃないか?判断できないよね?困るよね?」
「あの人は他の部署にいた時も、部下は困ってた人多いよー。会話が難しいって」
と、様々な内容が入ってきた。
それを聞いて私は、初めて”かばう価値のない上司”と実感し、理解した。
その頃から、”自分を守れ!”と私の脳は何度も言っていた。でも、行動に移せなかった。
私は、無意識に何度その言葉をスルーしたんだろう。
ストレスは、夫に聞いてもらっていたが、大した消化もされないままどれだけ自分をいじめたんだろう。
自分がうつ状態になる迄の経緯を自社の上司へ一通り説明した後、
「本当にごめんな・・・・。反省してる。責任か・・・」
「ボクさんは真面目だもんな・・・溜め込んじゃったんだよな・・・・本当にごめんね。」
「話してくれてありがとう」
「ボクさんの気持ちを第一優先でこれからのことは進めていくから、安心して、休養してね」
と謝罪と、了解の言葉が聞こえた。
私は電話が終わる頃には、疲れ果て、
電話が終わり、夫に全て連絡が完了したことを伝えると、
「頑張ったね!いったん、これで少し気が楽になったんじゃない?もっと周りを信用していいんだよ。みんなボクちゃんを守りたいんだもん。もう少し、信用してあげよう?これからはうんと休もうね」と頭を撫でてくれた。
私は泣き崩れた。
そうだ、夫の言う通り、私はあまり人を信用しない。
信用しないと言うか、本音を伝えるのが怖いのだ。本音を言っていい相手か見定められないから・・・。
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